令和2年第7回那須町議会定例会が開催され、多くの議案が審議された。
主要テーマとなったのは、令和2年度那須町一般会計補正予算(第7号)である。この補正予算には、新型コロナウイルス感染症に関連した対策費が含まれており、町民の生活を支えるための重要な内容が盛り込まれた。
小野曜子議員は本予算に反対の立場を示した。彼女は、住民生活課の窓口業務民間委託の延長に懸念を表明し、「住民の基本的人権が守られていくためには、専門性の高い正職員による業務が重要である」と語った。さらに、情報管理の適正処理が民間業者によって行われることに対する疑念を持ち続けた。
一方で、関幸夫議員はその補正予算に賛成し、特にコロナ禍での町民支援が重要であることを強調した。彼は、「迅速に執行し、町民の生活に影響を及ぼさないようにする必要がある」と語り、予算の早期実施を求めた。
次に審議されたのは、令和2年度国民健康保険特別会計補正予算(第3号)である。この議案については特段の異論がなく、可決された。
議案第14号、後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)や議案第15号、介護保険特別会計補正予算(第2号)も同様に審議され、問題なく可決された。特に介護保険については、高齢者に対する支援が重要であると多くの議員が認識していた。
最後に、議員案第2号の防災・減災、国土強靱化対策の推進を求める意見書の提出についても審議され、可決された。この意見書は、気候変動に起因する自然災害の増加に対する対策を促すものであり、今後の社会資本整備に必要な予算の確保を求める内容である。
平山幸宏町長は閉会挨拶において、「全案件が無事に議決されたことに感謝し、元気な那須町実現に向けて努力していく」と述べた。議会の終了後は年末年始への準備が進む中、議員に対し健康に留意するよう呼びかけ、同定例会は無事に閉会となった。