令和3年1月29日、壬生町議会で臨時会が開催された。議題には、追悼決議と一般会計補正予算が含まれた。
最初に議長を務める赤羽根信行氏が開会を宣言した。臨時会においては、故楡井聰議員の追悼決議が議題に上がり、13番鈴木理夫議員がその趣旨を説明した。楡井議員は63歳で逝去し、壬生町政の発展に多大な貢献をしたと強調した。
鈴木氏は、「議会の要職を歴任され、議会改革にも尽力された」と述べ、その活動を称賛した。また、議会を代表しての黙祷が捧げられ、議員一同、故議員への哀悼の意を示した。
次に、町長の小菅一弥氏は追悼の挨拶を行い、楡井議員の人柄や功績を振り返った。彼の地元活動やスポーツ振興の取り組みが、多くの町民に感謝されていることを伝えた。特に、議会のICT化を進め、新庁舎建設に至った業績を評価する意向を示した。
本臨時会のもう一つの重要議題である一般会計補正予算については、町長がその提案理由を説明した。補正予算は、新型コロナウイルス感染症の対策に重要な予算を含んでおり、ワクチン接種体制の整備や営業時間短縮協力金事業への支出も盛り込まれている。
町長は、「今回の補正は、地域の安全と健康を保障するための重要な措置である」と強調した。補正予算に対する質疑応答では、議員が具体的なワクチン接種の進行状況や、コロナ対策の対応などについて質問し、民生部長が回答した。具体的な接種予定や流れに対する町民への周知も求められた。
質疑を通じて、接種対象者やスケジュール、会場の設営の課題が浮かび上がった。また、移動困難者への配慮や、接種後の副反応に備えた体制についても議論された。最終的に、一般会計補正予算は全会一致で可決され、町長は今後の施策に関しても早急な実行を約束した。
議会は、怒涛のような質疑を経た後、すべての議事を終了した。議長は、臨時会の閉会を告げ、出席した議員全員に謝意を示し会は散会となった。今後、壬生町はコロナ対策に真剣に取り組む方針を打ち出し、新たな課題に対処すべく準備を進めることが求められている。