令和5年第4回壬生町定例会が2023年9月14日に開催された。議題では壬生町の地域課題に対して、多様なアプローチが議論された。
中川和典議員は「壬生町の農業振興について」を提起した。現在、農業振興においては高齢化や耕作放棄地の増加が問題視されている。農業従事者の高齢化と後継者不足に対する解決策を探り、圃場整備が生産性向上に寄与するとの報告があった。町長の小菅一弥氏は、圃場整備事業の進捗を説明し、県内順位が上昇した結果についても言及した。また、遊休地の発生防止策についても言及し、関係機関との協力を強調した。
次に、田部明男議員が「職員の人事評価制度」について質問。評価の目的や実施方法についての詳細が説明された。この制度は個人目標設定や面談の実施を通じて業務の効率性向上を図るものである。しかし、評価基準にばらつきも見受けられ、今後の改善策を求める声があった。
小牧敦子議員は「発達障がい児支援の拡充と継続性」について質問した。発達支援に必要な児童や生徒の人数、専門家の連携がテーマとなり、町全体の支援体制の向上が求められた。また、支援者や福祉専門職との連携が重要であることも再度強調された。町の方針として、専門家の意見を反映しながら、支援の在り方を見直しながら進めていく必要性があると確認された。
最後に、落合誠記議員は「地域課題の解決に向けたＥＶ活用」について質問した。公用車の電気自動車導入状況やカーシェアリングの導入について意見が交わされた。町長は今後も電気自動車を積極的に導入していく予定であると述べた。また、太陽光発電施設開発について、県の指導指針に沿った対応を続ける方針が示された。さらに、自治体DX推進に関する留意点として、住民サービス向上に向けたデジタル化が話し合われ、特に町民の視点に配慮しつつ業務ロジックの見直しを進めていく方針も示された。これらの議論を通じて、壬生町の未来に向けた多角的な視点が確認された。