令和4年第1回壬生町議会臨時会が1月17日に開催され、重要な議案について審議された。特に、子育て世帯への臨時特別給付金や一般会計補正予算が議論の中心となった。
議案第1号、専決処分第5号の承認を求める件では、小菅町長が、要件の経緯を説明した。この専決処分は、子育て世帯へ支給する臨時特別給付金について、令和3年度一般会計補正予算(第8号)として手当されるものである。特に年内に5万円の現金給付を行う必要があったため、緊急かつ時間的余裕がないと判断し、専決処分を行ったと強調した。
この給付金は、当該事業費に対する国庫補助金を歳入に計上し、歳出部分においては給付金の5万円の上乗せ分が組み込まれている。赤羽根議員は、年内に10万円の一括給付が可能であったのか、昨年12月27日に間に合った件について質疑を行った。こども未来課の伊澤課長は、各家庭への通知が適時に行われたことなどを説明した。
続いて審議された議案第2号、令和3年度壬生町一般会計補正予算(第9号)では、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける子育て世帯や経済困難な世帯に対する支援が中心に述べられた。町長は、住民税非課税世帯などへ臨時特別給付金を支給する計画を示し、必要な費用を計上したことを報告した。この施策により、住民税均等割非課税世帯や家計急変世帯を対象に、1世帯当たりの給付が含まれている。
また、保育士等の処遇改善に関する支出についても触れられ、3%の賃金アップが計画されている。田村議員は、この制度がどのように保育士に影響を与えるのか具体的な内容を確認した。伊澤課長は、補助金が各施設の処遇改善に使われ、賃金水準の引き上げが求められていることを詳細に説明した。
議案は、各々の審議を経て、いずれも異議なしの意見で承認された。議会は、これをもって臨時会を閉会した。今後の住民に対する給付金の支給予定も提示されており、地域全体の支援体制強化が期待される。