令和2年第4回壬生町議会定例会が6月1日午前10時より開会した。議会では合計31件の日程が議題に上がり、特に壬生町税条例等の一部改正などの重要な議案について審議が行われた。
町長の小菅一弥氏は、税条例改正の理由として、税制改正および新型コロナウイルス感染症対策の二点を挙げた。この改正により、ひとり親家庭に対する税制優遇を強化するなど、町民に対する支援策を拡充することが目指された。
さらに、江田敬吉氏によるこの改正に関する質疑では、税の公平性に関する懸念が表明された。一方で、税務課の小谷野紀雄課長は、改正は公平性の観点から行われたとの見解を述べ、質問に対し適切に回答した。
続いて、国民健康保険税条例の改正についても、新型コロナウイルスの影響を受けた世帯への支援策が盛り込まれた。町のこの施策は、独自の支援策として評価され、生活困窮者に対する配慮が示された。
また、壬生町は、介護保険制度を見直すための改正案も可決され、介護保険料の負担の軽減が期待されている。小菅町長は、「低所得者への保険料負担の軽減策を進めることが重要」と強調した。
会議の最後には、新生児への臨時応援金支給が決議された。町内の妊婦に対し、月々2枚のマスクを配布する施策も紹介された。
議会は、各種議案の可決を受けて今後の施策に対する期待も高まっている。これにより、壬生町は新型コロナウイルスの影響に対する具体的な支援策を講じる姿勢を示し、町民の生活支援を一層強化する方針が明確となった。