今回は、令和5年第1回壬生町議会定例会でのスポーツ振興に関する質疑を取り上げる。特に、新庁舎建設に伴い閉鎖された総合運動場のC・Dグラウンドの影響や、新たなスポーツ施設の建設計画についてが焦点となった。
大山博議員は、町民が安全に利用できる環境を求める声が多いことを挙げ、町のスポーツ施設の老朽化について問題提起した。教育長の池田茂氏は、老朽化した体育館や運動場に対して新たな施設整備の必要性を強調した。
その中で、総合運動場の再整備が喫緊の課題であることが再確認される。教育次長の池田氏は、「新体育館建設委員会を設置し、全体的な整備方向性を示す必要がある」と述べ、今後、町民のスポーツ環境を充実させるための議論を進める方針を示したと伝えられた。
また、壬生町では「いちご一会とちぎ国体」という大規模イベントが成功裏に終了し、他地域への波及効果を確認した。今後は、デモスポーツの普及や、スポーツクライミング競技を通じたスポーツの裾野を広げる施策に取り組むとも語られた。県との共同事業の中では、家族参加型のボルダリング教室の開催が行われ、多世代の交流促進を図る方針が示された。
次に、国道352号線拡幅工事の進捗状況に関する話題も挙がった。建設部長の大垣成仙氏は、国道352号の拡幅工事が進行中であると報告し、「歩道の拡幅により通学の安全性が向上する」と説明した。現在、用地取得は約20%の進捗にとどまるが、工事着手に向けた具体的な計画が進んでいることが明らかとなった。
教育環境の充実と安全な通学路の確保がいずれも町民の強い要望であり、今後の施策に期待が寄せられている。議員たちからは、さらなる周知や利用促進が求められ、壬生町のスポーツ環境の向上が期待されている。