壬生町の教育委員会は、外国人児童生徒への教育を重要視している。特にその教育に対して、昨年度より「壬生町外国人児童生徒教育研究協議会」を立ち上げ、教育支援の在り方を協議し、教師間の共通理解を深めてきた。これまでに2回の会合を行い、今年度も早くも1回の開催が予定されている。宇都宮大学の専門家から講話を受け、指導法やサポート方法が議論されていることが報告された。
壬生町では、現在、小学校に10名、中学校に5名、合計15名の外国人児童生徒が学んでいる。そのうち、日本語指導を必要とする生徒は12名である。日本語指導は、磨き上げた事業の一環として、主に睦小学校で行われており、国内の他の地域でも行われているように、日本語学習の支持が強化される。また、今後は町内に拠点校を2校設けることを想定し、そのための指導者育成の取組として、教員が宇都宮大学への内地留学も行っている。
加えて、壬生町の国際交流協会と協働して外国人の児童生徒の就学状況を把握する試みもなされており、土曜日のお休みを利用した交流イベントが計画されている。このイベントでは、外国人同士の交流を促し、日々の悩みや就学に関する相談を受ける場が提供される予定であったが、コロナの影響でイベントは中止された。今後も住民課との連携を強化し、外国人の話をしっかりと聞く姿勢を大切にするとコメントされている。
高校進学に関しても、当町の中学校で進路指導を行っており、宇都宮大学の国際学部が提供する外国人児童生徒教育支援事業を活用し、多言語での進学ガイダンスも実施されている。この連携は、外国人の子供たちに対しても大きな支えとなっている。
壬生町教育委員会では、これからも地域のさまざまな人々が共生する社会の実現に向けて、外国人児童生徒への教育機会の拡充を図っていくという意向を表明している。特に、今後も外国人に優しい学習環境の整備が期待され、町の教育システムの更なる充実が重要な課題であると考えられている。