令和3年12月、壬生町議会は第6回定例会を開催した。
この会議では、さまざまな議案と行政報告が審議され、特に新庁舎建設や個人情報保護条例の改正についての議案が重要なアジェンダとなった。
まず、議案第1号では、壬生町役場の位置を定める条例の制定が提案され、小菅一弥町長は新庁舎への移転に関する詳細を述べた。役場の新住所は壬生甲3841番地1に設定され、関連する条例の改正も行われる予定であるとして、議員の賛同を求めた。
議案第2号では、壬生町個人情報保護条例の一部改正について説明があった。小菅町長は、デジタル社会形成基本法に基づく改正について触れ、マイナンバー法に合致した内容訂正を提案した。議員からは特に異議がなく、円滑に可決された。
続いて、議案第3号では、国民健康保険条例の改正が議論された。こちらも小菅町長が施行令改正について詳細を説明し、出産育児一時金についての増額が国の方針を反映したものであることが強調された。議論の後、出産育児一時金の支給額が40万8,000円に増額されることに合意がなされた。
議案第4号、新庁舎建設工事請負変更契約に関しても多くの質問が投げかけられた。特に田部明男議員は、工事変更の理由や遅れが生じた原因について詳細を求め、町長は、施工上の必要性や効率性を考慮した変更であると説明した。議員からは、これに対して不満の声も上がり、透明性の確保が要求された。
議案第5号では、事務用備品の取得についてが審議され、壬生町の新庁舎に必要な備品の購入が計画された。総務課長は、現在使用中の備品の再利用率についても言及し、計画の可能性を示唆した。
最後に、議案第7号として令和3年度の一般会計補正予算が提案され、町長は財源の見直しや必要な事業の修繕について説明した。特に、コロナ対策としての緊急対応や新庁舎に向けた準備作業が紹介された。議会はこれを全会一致で可決し、町民の状況改善に繋げる意向を示した。
この定例会を通じて、壬生町の議会は公共の決定において透明性を保ちつつ、住民の期待に応えるための重要な議論を行い、可決された内容が今後の町の発展に寄与することが期待される。