益子町議会第7回定例会が令和2年3月3日に開催され、主に新型コロナウイルス感染症対策やましこ悠和館の運営状況、そして人口減少対策などが議題として挙がった。
特に新型コロナウイルスについては、町長の大塚朋之氏が対策本部を設けたことを報告し、感染拡大の防止に向けた取組みを強調した。
北海道や東京の感染者数と比較しながら、町内での感染者を出さないための警戒を呼びかけた。
また、保健センターが町民への情報提供を行い、県東健康福祉センターとの連携を強化していることも報告された。
一方、ましこ悠和館の開業後10日での宿泊者数は30人と報告され、今後の予約状況については慎重に見守る必要があるとのことだ。
この悠和館の運営には、地元食材を使用した朝食提供や、町内の飲食店への誘導を進めることで地域経済の活性化をも図る。
さらに議題には、人口減少対策が含まれ、その中での雇用創出や住環境の整備、子育て環境の充実が求められる。
昨年度からの就業支援の取り組みによる効果を期待しつつ、定住促進住宅や移住者への支援策が重要であるとの見解が示された。
また、定例会ではハローワークを介した企業面接会の取り組みも話題に上り、実際に雇用の成果も出始めていることが報告された。
町長は、訪日外国人観光客の誘致に向けた英トップセールス事業の成果についても言及し、今後ともマスメディアやSNSを利用した効果的な情報発信を進める考えであるとした。
また、コロナの影響をうけた観光業への懸念も表明された。
各議員からの質問では、花のまちづくり活動やひまわり祭りの経済波及効果についても触れられ、このイベントが地域に及ぼす影響について様々な意見が寄せられた。
今後は町内経済の活性化を目的とし、祭りを通じた地域振興もおおいに期待されている。
最後に、今後続けられる施策として、コミュニティと連携した子育て支援や、移住推進に際しての調査活動が必要であるとの意見が挙がり、議会全体で町民の声を聞き、さらなる地域振興を図ることが重要であるとの結論で閉会となった。