令和6年第1回芳賀町議会定例会では、障がい者雇用とLRTを活かしたまちづくりが主要テーマとして取り上げられた。特に、障がい者の支援とインクルーシブ社会の実現が議論された。
一般質問の中で、中村由美子議員は障がい者を取り巻く環境について質問し、芳賀町役場の障がい者雇用の現状を明らかにした。町長の大関一雄氏は、現在5名の障害者が採用されているものの、法定雇用率の未達成を認識しており、より多様な雇用確保に向けてフレックスタイム制度などの導入を進めていると説明した。特に、障害者支援施設からの物品調達やバリアフリー化についても詳細に述べた。
続いて、藤沼英之議員はLRT開業後のまちづくりについて質問した。町長は、開業以来の来客数が予想を上回っていることを強調し、特に輝く地域資源として道の駅はがの役割を挙げた。道の駅では、地元産の特産物を活かしたイベントや商品の開発が行われており、公共交通の充実に向けた施策も進めている。
また、藤沼議員は、住宅用地の整備が進むことによる人口増加についても言及し、定住促進事業の重要性を指摘した。町は39年度に向け、定住促進補助金を提供し、若い家族層の流入を促進する計画である。今後も住みやすい環境整備を進め、移住希望者に対して魅力的な町を可視化することが求められる。
このように、芳賀町議会では今後の地域発展に向けた具体的な取組みが話し合われ、議員たちは公共の福祉向上に向けたアプローチを強化する意思を示している。障がい者支援や公共交通の充実を図り、全ての町民が安心して暮らせる地域を目指す姿勢が印象的である。