令和6年第2回市貝町議会定例会が令和6年3月5日に開催された。
会議では、住民からの一般質問が行われており、特に災害時の避難所対応が注目を集めた。高橋政則議員は、能登半島地震の教訓を基に、避難所の環境改善や備蓄品の充実を求めた。入野正明町長は、町の避難所には空調設備が整備されているが、一部の小中学校には未整備であることを認め、今後の改善を約束した。
原発問題については、同議員の質問に対し、東海村原発の事故影響調査の必要性を指摘しつつ、町の防災対策の重要性が強調された。これに対し、入野町長は、国の政策に従い、地域の実情を考慮した対策を講じる考えを示した。
また、会計年度任用職員については、予算の負担軽減や新規職員の確保問題が議論され、子供医療費の助成やマイナンバーカードについても詳細な質問が行われた。特に助成金を受けている層へ適切に支援する必要性が強調され、より良いサービス提供を目指す意見が多く挙げられた。
次に、道の駅を中心とした本町の農業振興策が提案され、高徳義男議員からは地域計画に基づく農業振興とその財源の確保についての質問がなされた。入野町長は、道の駅の活用を進め、補助事業を通じた地元農産物の供給や販路拡大を進める意向を示した。
最後に、令和6年度市貝町一般会計予算や国民健康保険特別会計予算が提案され、議員からの尋問を受け、審議されることとなった。
今後、町民が求める施策として、住民目線の施策提供や支援策の充実が求められる。