令和3年12月、益子町議会第19回定例会が開かれ、重要な議題が多数取り上げられた。
特に会期の決定結果は注目に値します。会期は11月30日から12月2日までの3日間と定められ、議題として提示されたのは、報告1件、条例の制定1件、条例の一部改正3件など、あわせて16件に上ります。議会運営委員会からの報告も行われ、議員各位から賛同が得られたことが確認されました。
寄附受け入れの報告もあり、さまざまな企業・団体から多額の寄附があったことが述べられました。特に、新型コロナウイルス対策に関して、株式会社TKCから150万円の寄附が、益子陶芸美術館の収蔵品充実のための寄附が735万円相当など、大変心強い支援が寄せられています。これは、益子町の文化的な充実や地域住民の生活向上に寄与することでしょう。
また、一般質問では、加藤芳男議員が町長の政治姿勢について質問し、任期満了を迎える大塚町長の意気込みが語られました。町長は新型コロナウイルス対応を優先しつつも、地域経済の活性化の重要性についても言及しました。今後の町づくりには、町民の皆様との協力が不可欠だと強調しました。
さらに、農業振興についても議論が行われました。大塚町長は、災害や経済問題に直面する中で、農業の未来に懸念を示しつつも、新たな支援策の導入を表明しました。西洋野菜のブランド化を推進し、地産地消に向けての動きが見られます。地域の振興においては、農業の担い手育成や新規就農者の支援が求められています。
教育に関する問題も取り上げられ、コミュニティスクールの設置に関する動きが紹介されました。教育長は、地域との連携を深めることが子供たちの成長に寄与すると強調し、地域ぐるみの支援を求めました。特に田野小学校でのモデル校としての取組みの成果を今後の全校設置に生かす考えを示しました。
この定例会を通じて、益子町の課題が浮き彫りになり、また同時に地域の期待と希望も感じられた。
今後も、益子町の発展に向けた具体的な施策が進められることが期待されます。