令和5年5月9日、益子町議会は第30回臨時会を開会した。
今回の臨時会では、議長および副議長の選挙が主要な議題として上程され、議職の選任に大きな関心が寄せられた。議長には小島富子議員が、そして副議長には大関保議員がそれぞれ選任された。小島議長は当選後、議会の円滑な運営に向けて尽力する意向を述べ、「町民の皆さんに信頼される議会に向けて取り組みます」と語った。
また、今回の臨時会では、専決処分による予算の承認が求められた。広田茂十郎町長は新型コロナウイルスワクチン接種事業に関連した補正予算の必要性を説明し、そのために7,811万8,000円の追加予算が必要であると述べた。この内容に対し、直井睦議員は「今後は専決のないようお願いしたい」との意見を呈した。
議会では他にも、寄附受け入れの報告が行われた。これは、益子陶芸美術館の収蔵品強化のために、峯岸容子氏から陶器の寄附があったことで、その旨が議会に報告された。また、常任委員会委員や議会運営委員会委員の選任も公式に決定され、各委員の役割が明確化された。特に、常任委員会委員の選任は今後の議会活動に直接的な影響を与える重要な決定として、市民の関心を集めた。
全体として、益子町議会の臨時会は新しい議会の運営方針や今後の計画を確認するための重要な機会となった。議員たちは、町民の声を聞き、地域課題の解決に向けて一丸となる意気込みを見せた。今後もこの議会が町民の信頼を得て、より良い町づくりに寄与していくことが期待される。