益子町議会の第6回定例会が令和元年12月3日に開催され、議題に上がった主なテーマについて発言がなされた。
特に「ましこ悠和館」に関する運営状況や底地の分筆・登記については、注目を集めた。大塚朋之町長は、悠和館の運営が順調であることを強調し、月平均400人の入館者数を維持していると述べた。
また、町内の小中学校での平和学習の実施についても言及され、地域の教育においてこの施設が果たす役割の重要性が確認された。屋外の管理や周辺環境については、今後のメンテナンスを町の職員が行っていくとされ、ボランティアの協力が不可欠です。
続いて、中学生の広島平和記念式典への派遣についても質問があり、町長は「多くの児童・生徒に平和教育を充実させる意義」を踏まえた説明を行った。ただ、直接的な派遣については慎重な姿勢を示している。
次に、株式会社ましこカンパニーの現在の運営状況が紹介された。道の駅ましこの運営が好調で、7ヶ月で約51万人の来場者を記録し、売上高は3億7千万円に達した。町長は、ましこカンパニーが町のエンジンとして果たす役割を評価し、地域の農業資源を生かした6次産業化への期待感が示された。
新たな食品加工施設に関する進捗について、町長は地域の農産物を活用することで、町内全体の活性化を狙う計画だと述べた。また、道の駅との連携強化により、地元産品の流通促進が期待される。女性の社会進出など、社会情勢の変化に対応すべく、地域経済の自立に向けた施策の重要性が改めて確認された。
さらに、放射線についても再度言及された。教育長は町内の食品に対する放射線検査の実施状況を説明し、検査結果はホームページで公表していることを強調した。特にキノコ類の検査結果には注意が必要であり、市民の健康について深く考慮されるべきだとした。
最後に、小島久之議員が農業と食と観光で繋ぐ地域活性化の考えを提案し、幅広い議論が進められた。議会でのこれらの議論が今後の町づくりへ生かされることが期待されている。