令和3年12月3日に開催された鳩山町議会定例会では、地元住民からの重要な課題が提起された。主なテーマとしては、ごみ集積所の不足、坂戸ガスからの寄附問題、さらには公園トイレの設置についての議論が行われた。
初めにごみ集積所について、日本共産党の根岸富一郎議員が深刻な問題を指摘した。現在集積所が不足しており、特にニュータウン地域とは不公平感があるとの声が多いと述べた。これに対し、産業環境課の吉澤祐一課長は、集積所の設置状況を説明し、地域間の格差を解消するための施策を進める必要があると認識を示した。根岸議員は、特に住宅地近くに集積所がないことの不便さ、不公平さを強調し、新たな設置を求めた。
次に坂戸ガスからの寄附について根岸議員は、公職選挙法の観点からの問題提起を行った。寄附を受けたことにより法的な影響が出るのではないかとの懸念を表明した。政策財政課の横川勇課長は、坂戸ガスが創立50周年を記念して寄附を行ったことを明らかにし、法的な問題はないとの見解を示した。また、選挙管理委員会の山田幸一書記長も同様に、公職選挙法には抵触しないとの見解を述べた。
最後に公園にトイレの設置に関して議論が交わされた。根岸議員は、高齢者や障がい者への配慮から、公園周辺へのトイレ設置を求めた。特にニュータウン地区の公園には要望が多く寄せられていると指摘した。これに対し、まちづくり推進課の島野紀美夫課長は、すでに設置された例を挙げると共に、更なるトイレ整備が必要であるとの考えを示した。
本定例会では住民の意見が的確に反映され、行政と議会が協力してより良い町づくりに取り組む姿勢が見られた。これらの議題は今後の鳩山町の発展に同行する大きな鍵となるであろう。