吉見町議会は、令和6年6月定例会において、さまざまな重要な議題を協議した。
特に注目されるのは、帯状疱疹ワクチン接種の公費助成についての議論である。
町長の宮崎善雄氏は、現在、36の自治体が実施している助成制度について言及し、効果的な制度の導入に向けた検討を進めていく意向を示した。「帯状疱疹は高齢者において深刻な影響を及ぼす病であるため、我々の町でも早期の助成制度導入を進めたい」と述べた。
さらに、同議会では、移動販売事業の状況にも焦点があてられた。町民健康課の冨田安紀子課長は、「運行開始以来、71日間で約3,367人が利用し、特に高齢者にとっては大変貴重なサービスである」と報告した。利用者のニーズに応じて、さらに運行先の見直しや新たな販売場所の追加を視野に入れていることも明かされた。
また、気象防災アドバイザーの活用についても議論された。地域に密着した気象情報の提供が、町民の安全確保に繋がるとされ、地域防災計画の見直しや、避難時の助言に役立てていく考えが示された。
多くの議員からは、「防災関連の設備や体制を整えることが今後ますます重要である」との声が上がり、地域の安全への意識の高さがうかがえた。また、最近の厳しい気候情勢を考え、普段の準備を怠らないことが求められているとの意見もあった。
吉見町では、交通安全対策、地域防災力の強化に向けた取り組みを引き続き進めて行く方針であり、今後の計画に期待が寄せられている。