鳩山町議会は令和5年第4回定例会を開催し、複数の議案を審議した。
議案第58号は「川越都市圏まちづくり協議会加入に伴う関係条例の整備に関する条例の制定」についてである。この協議会に加入することで、他市町の公共施設が相互利用可能となることが期待される。大賀広史議員は、協議会による公共施設利用のメリットを強調し、町民からの要望も多いとして賛同の意を示した。具体的な経費についても、協議会の分担金が28万円になるとの説明を横川勇政策財政課長が行った。
また、議案第59号は災害派遣手当等の支給に関する条例の一部改正についてであるが、質疑は行われず、全議員の賛成により可決された。次に、議案第60号の「鳩山町の組織及び任務に関する条例の一部を改正する条例」についても議論が行われた。大賀議員は、この改正が新しい人員配置や業務内容の増加に繋がるか質疑した。
議案第61号は国民健康保険税条例の改正についてである。日坂和久議員は、後期高齢者支援部分の保険税引上げについてその経緯を問うと、戸口浩二税務会計課長は、地方税法の改正に基づくものであると説明した。議案第62号は「鳩山町重度心身障害者医療費支給に関する条例の改正」についても質疑なしで可決された。
一方、議案第63号「特定教育・保育施設及び地域型保育事業の運営基準改正」や,議案第64号「空家等対策協議会条例の改正」なども同様に討論なく可決され、多数の議案が順調に進行した。
議案第67号の泉井交流体験エリアの指定管理者の指定については大賀議員が質疑を行い、利用者増加のための自主事業への取り組みを求め、再度の利用促進を希望した。さらに、議案第69号「国民健康保険特別会計補正予算」の審議も行われ、全議員の賛成で可決された。
また、発議第5号及び第6号も取り上げられ、発議第6号は「国民健康保険に対する国庫負担の増額を求める意見書案」であったが、反対意見があり否決される結果となった。議員からの多様な意見が反映される形での討論があった。
最後に、議会運営委員会からの継続調査の申し出が承認され、意見書の提出を含む様々な議案について審議の重要性が確認され、令和5年第4回定例会は閉会となった。