令和元年6月11日、鳩山町議会は第2回定例会を開催し、交通手段、暑さ対策、食品ロス、及び議会議員選挙に関する一般質問が行われた。
中山明美議員が行った一般質問では、交通手段についての懸念が示された。大きな話題として、高齢者ドライバーによる事故が挙げられ、事故が相次ぐ現状にに懸念を抱く市民の声が伝えられた。免許返納後の交通手段として、現在、町内循環バスとデマンドタクシーが運行されていると横川勇政策財政課長が説明し、利用状況についても言及。平成30年度のデマンドタクシーの利用者は、医大便が4,740人、町内エリア便が12,584人で、合計は17,324人だったものの、前年に比べ減少し、課題が残ることも示された。
次に、暑さ対策についての質問が挙がり、特に小・中学校の冷房設置状況が注目された。教育委員会の松本正章事務局長が、普通教室には空調機が設置されているものの、体育館の設置は行われていないと答えた。熱中症対策は重要であり、体育館の環境改善策については今後の検討が必要であると表明された。さらに、冷房機器設置には高額な予算が必要となることも理解されている。
最後に、食品ロスに関する質問が行われ、食品廃棄物削減のための必要な施策が求められた。吉澤祐一産業環境課長が、具体的な取り組みについて触れ、町民に対する認知を高めるための施策やフードバンクとの連携の重要性に言及した。特に、フードバンクへの支援は急務であり、法律に則った対応が期待される。
今回の定例会では、住民生活に直結する重要なテーマに関して活発な意見交換が行われ、今後の対応策が浮き彫りになった。議会は、町民のニーズに応えるための施策に真摯に向き合う姿勢をアピールした。