令和4年6月、鳩山町議会での定例会では、高齢者福祉や公共交通についての議論が活発に行われた。特に、コロナ禍後の高齢者福祉に関する議論では、関根清隆議員が、高齢者の健康促進活動の重要性を訴え、そのための施策について質問。
関根議員は、コロナ禍で外出が減少したことで高齢者のフレイルが懸念されると指摘し、健康体操のDVD配布について提案した。岡田庄一長寿福祉課長は、DVD配布の計画を現行の健康促進施策と共に進めていく考えですと述べたことが記憶に残る。
次に公共交通についての質問があった。デマンドタクシーの導入を通じて、より多くの高齢者が移動手段を持つことが重要であるとされ、横川勇政策財政課長は町外運行の状況を報告し、4月の運行が平日83.4人、土日10.9人であったことを示した。
デマンドタクシー運行開始に関して、その課題も提起された。他市町との利害調整が不可欠であり、選択肢を広げるためには、交通事業者との関係を深め、町民への周知が求められるとの意見もあった。
最後に、災害時における受援計画についての議論が交わされた。受援計画がまだ策定されていない現状について、山田幸一総務課長は、国の手引きを参考にし、必要な内容を盛り込む必要性を強調した。
いずれの議題においても、具体的な施策や進行中の計画に対する町民の理解を促す必要があることが強く感じられた。今後の施策の進展が期待される。