鳩山町は令和2年12月1日に定例会を開催し、一般質問が行われた。主なテーマはインフルエンザワクチンの無料接種状況や、マイナンバーカードとの保険証の一体化、さらにニュータウンにおける公園整備についてである。
まず、インフルエンザワクチンの無料接種に関する質問に対して、町民健康課の山田幸一課長が現在の接種状況を説明した。対象者は6,912人で、これまでに2,915人が接種し、接種率は約42.2%となっている。特に65歳以上の高齢者の接種率は44.5%に達しているが、他のグループはまだ低迷している。
接種者数の少ない理由として、接種の開始が遅かったことや、予約状況が整いきれていないことが挙げられた。課長は、希望者には町内だけでなく、近隣の医療機関でも接種を行えることを周知する方針を示した。
続いて、マイナンバーカードの保険証との一体化について質問が行われ、山田課長は、医療機関での導入に関しては県の調整が必要なため、町の医療機関では導入が難しい場合があることを説明しました。市町との協調を図りながら、地元医療機関の導入促進に努めると述べた。
ニュータウン内の公園整備に関しては、町の都市公園法に基づいた設置基準や管理計画があるものの、老朽化が進んでいるとの認識があった。町は公園管理の公民連携を視野に入れた柔軟な運用を目指し、多様な地域利用のニーズに応える施策を推進する必要があるとされた。
議会では、地域の町内会が果たす役割として、公園の管理運営も地域住民が手掛ける形を模索すべきとの意見も出ている。今後、鳩山町が地域の特性を活かした公園活用に向けた取り組みを強化する重要性が指摘された。
最後に、町長の小峰孝雄町長は、町の将来を見据えた公園の役割や地域のニーズに応じた柔軟な管理の可能性について、協議のプロセスを続けていく意向を表明した。この一連の質問を通じて、町内の課題が浮き彫りとなり、町民の安全と利便性の向上につながる施策の実施が期待される。