令和2年3月13日、鳩山町議会において第1回定例会が開催された。
この会議では、複数の議案に関して質疑や討論が行われた。主な焦点は今回の議案第16号、すなわち「令和2年度鳩山町国民健康保険特別会計予算」に関する質疑であった。一般被保険者療養給付費が前年よりも増加した理由について、根岸富一郎議員が質問を行い、町民健康課長の山田幸一氏は県の医療費推計に基づく算定であると回答した。また、具体的な数字として、1人当たりの保険給付費が前年より4万6,199円の増加であると述べた。その後、納付金が前年より減少している理由に関しても解説し、前期高齢者交付金の増加や過去の納付金精算が影響していると説明された。
続いて、議案第17号「令和2年度鳩山町後期高齢者医療特別会計予算」に対する質疑は行われなかったが、根岸議員は賛成討論なしの中で反対意見を述べ、この予算に対しても可決された。
次に議案第18号から第24号までの提案が行われたが、中でも議案第24号において、関口充教育長の再任に関する決議があった。小峰孝雄町長が提案を行い、議会はこれに関して質問がなく、原案の通り承認された。関口教育長は議場であいさつを行い、教育現場の急激な変化に対する責任の重さを再認識し、今後の努力を約束した。
また、議会内での人権擁護委員の再推薦意見や、議員派遣に関する決定も行われ、全会一致で承認された。
最後に、発議第1号「財政健全化と起債残高減少の取組みに関する決議案」が上程され、財政運営の透明性と見通しの重要性が強調され、これも全会一致で可決された。議場はその後閉会の挨拶をもって、午後10時56分に閉じられた。