令和4年3月4日に開催された鳩山町議会の定例会では、様々な議題が取り上げられた。特に加齢性難聴者への支援や農業振興、石坂の森の公園化といった地域の福祉や環境に関連する議論が活発に行われた。
一般質問では、根岸富一郎議員が加齢性難聴者に対する支援を求め、具体的には補助制度の再考を提案した。岡田庄一長寿福祉課長は、過去に難聴者への補聴器購入補助金があったことを紹介し、現在は障害者総合支援法に基づく制度があることを説明した。根岸議員は、補聴器が医療費を抑制し、高齢者の健康寿命を延ばす手段となる可能性を指摘し、制度見直しの必要性を訴えた。この発言に対して、小峰孝雄町長は、町の健康寿命延伸に向けた取り組みを強化する考えを示した。
農業振興についても議論があった。吉澤祐一産業環境課長は、町の農業振興策や直売所の活用状況について報告し、農産物の流通促進や地域経済の活性化が必要であると述べた。さらに、町の農業の現状として、農家の担い手不足が深刻であることを挙げ、その解決策として地域の協力が不可欠であると強調した。
また、石坂の森の公園化についての質疑も行われ、利用促進や環境保全のための整備計画が進行中であることが報告された。来年の夏には新たな整備が行われる見込みで、地域住民が参加しやすい環境作りが期待されている。これに対し、町の広報活動を通じ地域の利用促進を図る考えが示された。
最後に、福祉の視点からごみ収集支援についての質問があり、自治体が行う福祉サービスとしてごみ出しを支援する必要性が指摘された。住民からの要望や地域の状況を踏まえた具体的な支援策の検討が求められた。