令和3年9月10日に行われた鳩山町議会では、浄化槽の悪臭問題や新規就農者への支援など、町の課題が論じられた。
特に、浄化槽は41年の経過し、年1回の汚泥くみ取りが行われている。年2回に増やす方向で検討する方針も示された。横川政策財政課長は「業者からも改善策の提案を受けており、専門的な知識が必要な事案である」と述べた。これに対し、石井計次議員は、来庁者が体験する悪臭解消への迅速な対応を求めた。
また、空き家の管理状況も問題視された。吉澤産業環境課長は、所有者による管理が不適切であるとし、再度適正管理の連絡を行う考えを示した。一方で、改善策の具体的な実行は課題とされる。さらに、北側駐車場から県道に出る際の見通しの悪さについても議論された。これの改善には居住者への影響がある中で、交通安全の観点から検討する必要があるとした。
加えて、農村公園のジャブジャブ池について、どのように活用すべきかが話し合われた。経年劣化と新型コロナウイルス感染症の影響により現在の活用が難しい状況である。吉澤課長は、今後は芝生広場にする提案も含めて検討する意向を示した。この他、新規就農者に対する支援についても盛り上がり、新規就農者の誘導に関して、農業経営者の高齢化に伴い重要性が増すとの認識が示された。
今後、農業振興に向けた支援策が町内において一層の効果をもたらすため、各課で連携し、きめ細かい対応が検討されていくことが期待される。町内の農業者や新規就農希望者たちの声をより反映し、地域の課題を乗り越えるための議論が今後も続くことが重要だ。