令和5年第3回鳩山町議会定例会が9月15日、議長の石井徹氏の進行により開会された。
出席議員は12名で定足数を満たし、議事が開始された。議題には複数の議案が上程され、質疑や討論が活発に行われた。
まず、議案第39号の「鳩山町個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例」に関して、日坂和久議員が申請者の利便性向上について質問。
この条例改正は、福祉医療費関連の書類提出を省略し、申請者の利便性を図るものであることを田嶋正久町民健康課長が説明した。日坂議員は、代理人が申請する場合の書類省略の可否についても質疑を行い、田嶋課長はその点には更なる確認が必要であると答えた。
次に、議案第47号「令和4年度鳩山町水道事業会計未処分利益剰余金の処分について」は全員賛成で可決された。続く議案第48号の質疑では、根岸富一郎議員が財政調整基金の減額理由を質問。横川勇政策財政課長は、余剰の一般財源が生じたため、繰り入れ金を全額減額した旨を説明した。基金残高は約7億3,500万円とされ、特に過去最高額との意見も上がった。
また、議案第49号「令和5年度鳩山町国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」が紹介され、根岸議員は税収の減少について疑問を呈した。戸口浩二税務会計課長は、保険者の減少や所得減によるものであると述べた。
続いて、議案第50号「令和5年度鳩山町介護保険特別会計補正予算(第1号)」では、還元金の高額な理由として健康な町民の多さが原因であると岡田庄一長寿福祉課長が説明した。
次に、議案第52号の質疑では根岸議員が土地売却に関するパワハラの懸念を述べた。小峰孝雄町長はパワハラの事実はなく、コミュニケーション不足を指摘した。
その後、請願第2号が紹介され、松浪健一郎議員に対する誹謗中傷の請願が不採択となった。
最後に議員派遣や閉会に関する議題が提出され、全議題が決定され、会議は無事に閉会した。