令和3年3月定例会での鳩山町議会の一般質問では、災害時の防災対策や市民農園の開設に関する重要な議論が展開された。
初めに、災害時の水道の供給に関連する発言があり、特に水道課による給水班の組織や応急給水の体制について説明があった。水道課の清水儀行水道課長は、災害発生時には速やかに給水班を編成し、飲料水や生活用水の供給を行うと述べた。
実際の給水活動には、町内に備蓄されている給水タンクが活用され、給水車により指定避難所などへの供給が計画されている。広報については、防災行政無線やホームページを通じ、住民への情報提供を行うことが確認された。
その後、学校プールの浄水化についても言及があり、町内の全ての小中学校のプールが災害時に飲料水として使用できるよう浄水型プールに改築されていることが説明された。これにより、子どもたちへの防災教育が行われており、実際の浄化過程を試飲する機会も設けられているとのことだ。
次に、市民農園の開設が議題に挙げられた。小鷹房義議員は、耕作放棄地の解消や町民の健康促進に期待を述べ、農作業を通じた子どもたちの教育の重要性も強調した。吉澤祐一産業環境課長は、町の農地利用の現状を踏まえつつ、町民農園の整備が進められるとし、今後の検討についても言及した。
また、鳩山町上熊井農産物直売所の開設に向けた準備状況も報告された。吉澤課長は、指定管理者と連携を図りながら、出荷者の募集を順調に進めていることを説明した。特に、営業開始に向けた準備が進む中で、地域の特産品をアピールする必要性が強調された。
総評として、今回の議会では、災害に対する備えの重要性と地域振興策としての市民農園の開設、さらには直売所の運営に対する期待が示された。