令和4年9月7日に開催された鳩山町議会の定例会では、議員から高齢者の健康に関する質問や、子育て世代支援の継続についてなどが提起された。
最初に一般質問を行った関根清隆議員は、高齢者の健康・栄養及び長寿対策の重要性を強調した。特に生活習慣病への対策が急務であると述べ、そのために町が新たな管理プログラムを検討する必要があると訴えた。具体的には、糖尿病とCKD(慢性腎臓病)などの基礎疾患に対する栄養と運動プログラムの作成を求めた。また、健康診断の項目に血管年齢や聴力検査の追加についても指摘し、町民の健康意識の向上を促す必要性を訴えた。
田嶋正久町民健康課長は、糖尿病の予防について、健康診断を受けることの重要性を述べ、生活習慣の改善を訴えた。さらには、CKD対策や運動療法についても言及し、町として今後も啓発活動を行っていく意向を示した。
次に、大賀広史議員は、子育て世代への支援が今年度だけの施策で終わることがないよう継続的な無償化計画を求めた。特に、給食費の無償化及び医療費無料化について、予算の確保と両施策の重要性を強調した。松本正章教育委員会事務局長は、無償化の取り組みが子育て支援に寄与していることを認める一方、財源の確保が課題であることを明言した。
さらに、移住推進と空き家対策についても質問が挙がった。町民の移住を促進するためには、空き家情報の発信が重要であるとし、YouTubeなどのSNS活用を提案した。横川勇政策財政課長は、町の空き家バンク制度の運営について説明し、情報の周知が進むよう努める意向を示した。また、田嶋町民健康課長は、この施策が町の魅力を高め、住民の定住促進につながる必然性を訴えた。
最後に石井徹議員は、記録的豪雨災害に伴う被災箇所の復旧及び今後の対策について質問した。特に重郎橋周辺での被害を例に挙げ、国の河川対策を強く求めた。島野紀美夫まちづくり推進課長は、河川改修の早期事業化について国及び県に対する要望活動を進める意向を示した。