令和5年第1回鳩山町議会定例会が開催され、一般質問が行われた。議題としては、多岐にわたり、特に消費税とインボイス制度、上水道料金、みなし道路などが取り上げられた。
根岸富一郎議員は、消費税とインボイス制度について質問。特に、消費税の影響で物価高が続く中、軽減策の必要性を訴えた。戸口浩二税務会計課長は、消費税が社会保障に利用されている点を挙げる一方で、物価高の背景を説明した。特に、最近の燃料価格の高騰や円安が影響を及ぼしていると指摘した。
上水道料金について、根岸議員は10立方メートルから5立方メートルへの基本料金の引き下げを提案。清水儀行上下水道課長は、町の水道事業が抱える固定費の問題に触れつつ、料金見直しは今後の経営状況に応じて協議するとの考えを示した。特に、新型コロナウイルスの影響に対する支援策も検討されているとした。
石井計次議員は、防犯対策に関して、町内の防犯カメラ設置状況や今後の設置計画を問うた。吉澤祐一産業環境課長は、年々増加する防犯カメラの設置と、管理体制について説明した。
さらに、特定外来生物であるクビアカツヤカミキリに関する質問では、環境問題が取り上げられた。吉澤課長は、国内での被害状況を報告し、監視と駆除の重要性を強調した。特に、教育機関や公園の管理者への情報提供を通じた早期発見が求められる。
成年後見制度に関しては、岡田庄一長寿福祉課長が法定後見制度と任意後見制度の違いを説明。特に高齢化社会におけるニーズの高まりを警告した。現状、65歳以上の人口は約6,057人にのぼる。
議会では、これらの問題を通じて地域社会の安全や福祉を見直す重要性が改めて確認され、その対応が今後の課題として浮かび上がった。議会は、市民の生活に密接に関わる問題について、引き続き議論を深めていく方針だ。