令和3年4月9日、鳩山町で開催された第1回臨時会では、重要な議題が取り上げられた。
町長の小峰孝雄氏は、開会の挨拶の中で、桜が満開を迎え、町民の健康と安全を願う意を示した。町長は、昨年締結した「まちづくり包括連携協定」に基づく新たな取り組みについても報告した。これには、健康、福祉、教育等の分野での協力が含まれることになり、地域経済活性化を目指す意義も強調された。
付議された議案では、まず「専決処分の承認を求めることについて」が審議され、税条例の改正が提案された。税務会計課の戸口浩二課長は、改正内容として、特別措置による固定資産税負担の据置きを訴えた。また、新型コロナの影響による環境の変化に対し、納税者への配慮が必要と説明した。
議案第29号では、令和3年度一般会計補正予算について議論が行われた。この補正には、感染防止策の強化やデジタル化への転換、そして教育や移住推進に向けた支出が含まれている。政策財政課の横川勇課長は、特に新型コロナウイルスワクチン接種に必要な費用を追加することを説明し、補正予算の総額を約54億8,852万7,000円に改正する趣旨を述べた。
この補正内容は、町民や町の安全、経済の利活用に向けたものであり、特に防疫対応が求められる中、地域全体に信頼感を持ってもらう施策を進める意義があると感じさせるものであった。また、関連する質疑では、補助金の使途についての慎重な審議が行われ、多少の意見の相違はあったものの、最終的に議案は可決を見た。町長は議会の理解を得られたことに感謝の意を伝えた。
議会の最後には、地域の資源を活かしたPR施策として、動画制作にかかる経費も削減された一方で、必要と考えられる支出が議論され、町の持続可能な発展に貢献する予算が編成されることとなった。