令和2年第3回鳩山町議会定例会が、本日、議長の石井計次氏のもとで開催された。この会議では12名の議員が出席し、各議案の審議が行われた。
最初の議案では、「令和元年度鳩山町水道事業会計決算認定について」が審議された。根岸富一郎議員は決算書に関する質疑を行い、「繰延収益」についての詳細な説明を求めた。水道課長の清水儀行氏は、長期前受金の扱いについて説明し、質疑が終了した。続いて、この議案は全会一致で認定された。
次に、議案第56号「令和元年度鳩山町水道事業会計未処分利益剰余金の処分について」が審議され、特に質疑はなく原案通り可決された。議案第57号では「令和2年度鳩山町一般会計補正予算(第5号)」について質疑が行われ、特に防犯カメラ設置の必要性が強調された。
吉澤産業環境課長は、「犯罪のない安全な町づくり」を目指すと述べ、3か所の設置場所を明らかにした。防犯カメラ設置に係る予算についても、財政的な背景が説明され、最終的に原案通り可決された。
議案第58号から第60号まで、国民健康保険特別会計や水道事業会計の補正予算が一連で審議され、質疑内容は主に医療費動向や、介護費用の増嵩についてであった。岡田長寿福祉課長は、介護費用が年々増加していると報告した。
また、議案第62号「公平委員会委員の選任」および第63号「教育委員会委員の任命」が上程され、いずれも異議なく原案通り決定された。議案第64号では、GIGAスクール構想に関連する情報機器端末の取得が提案され、詳細な内訳が報告された。松浜議員は、研修やサポート体制について懸念を示しつつも、原案に賛成した。
さらに「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に対し地方税財源の確保を求める意見書」が提案され、質疑、討論を経て可決された。最後に閉会中の継続調査の申し出が了承され、議会は円滑に閉会した。