令和2年第1回鳩山町議会定例会が開催され、議員による一般質問が行われた。特に、関根清隆議員(1番)は、高齢化に伴い必要とされる交通手段確保の重要性を強調し、自動運転車両の公共交通における実証実験の提案をした。
まず、実施予定の公共交通実証実験について、関根議員は高齢者の足を確保するための方策を提示した。高齢者は出かける際の交通手段が必要だという現状を説明し、東京都境町での自動運転バスの実用化に触れながら、本町においても導入の可能性を尋ねた。横川勇政策財政課長は、循環バスやデマンドタクシーの現状と評価を説明し、導入のハードルの高さを指摘した。特に、境町では運賃を無料にし、スピーディに実施できたことを述べ、その実行力に驚きを交えつつ、本町では予算面からの問題があると述べた。
次に、関根議員はシステム管理と施設予約システムの改善の提案を行った。現状では、多くの予約が手作業で運用されており、特に高齢者に負担を強いている点を質した。デジタル化を進め、予約が一元的に行えるシステムを導入することで、住民の利便性向上につながると述べた。森利夫議員も関連する問題を指摘し、サービス向上が期待される。
さらに、集団健診の実施機関選定基準についての質問も飛び出した。議員は地域医療機関の選定基準について質疑し、地元医療機関が診療を受けられるように配慮すべきだと強調した。山田幸一町民健康課長は選定基準を説明し、地域の重要性を説いた。
今回の議会においては、行政と議員が議論を交わす中で、町民の利便性向上に向けた具体的な取り組みが求められている。自動運転車両や施設予約システムのデジタル化は、町民にとって重要な課題であり、今後の進展が期待される。議会における各議員の発言を通じて、地域の将来を見据えた戦略的な議論が行われた。