泉大津市議会の令和5年9月定例会において、安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想や、高齢者ドライバーの運転免許証自主返納の支援策、校区まちづくり協議会のさらなる発展について多くの議論が行われた。
特に、自主返納に関連しては、議員からの提案が目を引いた。高齢者が運転免許証を返納しやすくなるよう、ICカードやタクシー利用券の支給を検討すべきだとの意見があり、市民の移動支援が不可欠であるとの認識が示された。これに対して、市の危機管理監は、自主返納後の移動支援策についても重要視し、今後の調査研究を進める意向を示した。
また、交通安全に関する施策として、自治体としての役割を強調しつつ、今後も地域を守るための活動が求められた。特に、「地域活動と自治会活動が一体となる必要がある」という主張が強調されたが、自治会加入率の低下が進んでおり、今後の方針が求められる。総務部長は、地域団体が連携し、多様な主体と共に繁栄する地域活動が重要であると応じた。
この他にも、泉大津市が取り組んでいる業務継続計画(BCP)の中では、代替施設としての総合福祉センターや消防本部の利用が言及され、さらに、バックアップシステムの設置が進んでいることが確認された。災害時、電話やファクスなど従来の手段に加え、SNSや電子媒体での情報発信を随時行う計画も示された。
最後に、地域の人材の確保についても言及され、特に高齢者の運転免許証自主返納を進めた結果、地域のつながりが強化されることが期待されている。市は今後も地域活性化や住民の安全を意識した取り組みを続けていく意向を示していることから、今後の進展が注目される。