令和3年2月24日、泉大津市議会で第1回定例会が開会した。
南出賢一市長が所信表明を行い、現在の市の施策について説明した。市長は、新型コロナウイルスのワクチン接種について、医師会や医療機関と連携して迅速に体制を整え、任意接種の詳しい情報を市民に提供することを強調した。また、5月31日までの間に民間のPCR検査所を誘致する考えも示した。
市長はさらに、これからの施策として「元気な泉大津をつくる」を合言葉に、過去の台風やコロナ禍における取り組みを振り返り、様々な課題にも速やかに対応してきたことを述べた。特に「レシート大作戦」など、市民と官民が協力する取り組みについても触れ、市民の温かさと団結力を感じたと強調した。今後も12の施策を進め、地域の活性化を図る意向を明言した。
会期は3月19日までの24日間と定められ、13件の議案が提案された。特に、泉大津市事務分掌条例の一部改正や、特別職の職員の給与に関する条例の改正などが重要な議案として議論された。市長は、職員の給与に対しても配慮し、特別職の給料を一時的に減額することを述べ、今後の財政健全化に向けた取り組みを示した。
さらに、介護保険や国民健康保険料の条例改正、地域の図書館整備に関わる契約変更についても議論され、賃貸契約に基づく修繕の責任の所在や費用負担などについても発言があり、委員の意見交換が活発に行われた。特に、雨漏りや床の不陸調整に関する件については、市民の利用を保障する観点から、所有者がこれらの修繕費用を負担すべきだとの意見も出た。
今後の議会運営においても、協議や決議事項を通じて、市民の生活向上を目指す取り組みが続いていくことが期待される。市の財政については、一般会計317億8,805万円、対前年度比で4.9%の増加が見込まれており、各部門で分析が求められ、市の施策が適切に遂行されるか注目される。