令和3年5月12日に泉大津市議会第1回臨時会が開かれた。
今回の臨時会では、令和3年度泉大津市一般会計補正予算を中心に、重要な議題が取り扱われた。新型コロナウイルスの影響に伴う市民支援策や感染拡大防止策が求められる中、迅速な対応が必要とされた。
まず、市長の南出賢一氏は、議会の開会挨拶で感謝の意を表明し、新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況について説明した。ワクチン接種に向けての予約が順調に進んだとし、特に高齢者への接種を7月末までに完了する方針を示した。市長は「予約が埋まるのが早く、甚だご迷惑をおかけしました」とし、市民への情報提供に引き続き努めると強調した。
続いて、報告第5号「専決処分報告の件」や、報告第6号「専決処分報告の件(令和2年度泉大津市病院事業会計補正予算の件)」が討議された。この中では、過去の損害賠償関連の報告や、病院事業会計の補正予算に関する内容が説明された。参与兼市立病院事務局長の吉田利通氏は、「再発防止に努める」と述べ、医療の安全性を確保する意向を示した。
さらに、議案第26号の令和3年度一般会計補正予算においては、新型コロナウイルスの影響を受けた分野への支出が計上され、教育費や衛生費が増加していることに触れた。総務部長の虎間麻実氏は、特に医療機関への助成金や、生活支援金の支出が増えるとの見通しを示した。
議会役員の改選についても議論され、議長や副議長の辞職が行なわれた。新議長に就任した丸谷正八郎氏は、「新たな議会活動様式を考え、市民に開かれた議会を運営していきたい」と意気込みを語った。同時に、今後の議会改革に積極的に取り組む姿勢を示した。
市長は新議長に対し、今後の市政運営での支援を要請し、引き続き市民の安全を最優先に市政へ取り組む意向を表明した。