泉大津市議会は、令和3年6月の定例会において、新型コロナウイルスワクチン接種、教育支援センターの整備、パートナーシップ制度の導入、医療的ケア児への支援、食品ロスの削減についての議論を行った。
まず、新型コロナウイルスワクチン接種については、現在65歳以上の高齢者への接種が進み、接種状況は約6,875人に達している。集団接種と個別接種の二本立てで行われており、課題としては予約の混乱があった。特に、集団接種においては、電話やウェブ予約がつながりづらく、解決策として電話回線や予約枠の増加が提案された。さらに、今後は65歳以下の市民への接種が予定されているが、基礎疾患を持つ人や、特に介護などの必要な職種の人に対する優先接種の考え方が話し合われた。
教育支援センターの運営も重要な点で、このセンターは療育を必要とする子供たちに特化し、安全な居場所を提供する役割を担う。このセンターに通う子供たちは、保護者の同意のもと、専門的な療育を受けることができ、積極的な支援につながっている。ただし、建物が古くなっているため、耐震診断やリノベーションが進められる必要があるとされている。
また、パートナーシップ制度の導入については、大阪府の制度が先行している中で、泉大津市でも適切に検討するとともに、ファミリーシップ制度の可能性についても市内のニーズを考慮しながら研究していく姿勢が示された。特に、パートナーシップ制度の上にファミリーシップ制度に移行するかどうかは、今後の具体的な動向に依存している。
最後に、医療的ケア児への支援や食品ロス削減推進計画についても、各部署が連携しながら進める必要があり、特に市民への啓発活動を更に充実させることが重要だとされている。このように、多くの議題が協議され、泉大津市としての今後の方針が確認される場となった。