泉大津市議会令和元年第1回定例会の第3日目が、
6月28日午前10時に開催された。
議題として、「加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書」が提案された。
提出者の田立恵子議員は、同意見書の趣旨を説明し、補聴器の普及が必要であるとの認識を示した。
田立議員は「加齢性難聴は日常生活を不便にし、
生活の質を落とす大きな原因になる」と指摘した。
また、日本の難聴者率は欧米諸国と大差はないが、
補聴器の使用率は低いと訴えた。
日本での補聴器の価格はおおむね3万円から20万円であり、
保険適用外であるため、自費負担が大きい現状に触れた。
身体障害者である高度・重度難聴の場合は
補装具費支給制度により1割負担だが、
中程度以下の場合は医療費控除が受けられる程度で、
実際には約9割が自費で購入していると報告した。
地域によっては一部自治体が補助を行っているが、
全国的な取り組みが求められているとのこと。
高橋登議員からは、意見書に対する意見表明を求める動議が出されたが、
賛同者がいなかったため不成立となった。
その後、議長の池辺貢三議員は質疑、委員会付託審査などを省略し、
原案を採決することに移った。
その結果、意見書は賛成多数で可決され、
関連minister等にも即送付されることが決まった。
南出賢一市長は定例会閉会に先立つ挨拶の中で、
G20サミットの成功を祈念し、
市議会の審議に感謝を述べた。市長は、
「今後とも支援と協力が必要」と呼びかけた。
また、議会の閉会時には、
出席議員の健勝を祈願しつつ、
全ての議案が可決されたことに感謝の意を示した。
令和元年第1回定例会は、
6月28日午前10時8分に閉会した。