令和3年3月19日、泉大津市議会において令和3年度の各会計予算案が審議され、可決された。この中には一般会計の予算、特別会計、そして様々な条例改正に関する議案が含まれている。
議案第12号の一般会計予算では、市民サービスを向上させるための施策が盛り込まれた。例えば、教育や福祉に関する予算が設定されており、「子供の世代にツケを回さない行財政改革」を進めることに力を入れていると南出賢一市長は述べた。
ただし、議会では予算案に反対意見もあり、住民ニーズに応えきれていないことが指摘された。特に「新病院建設」は賛否が分かれ、市民生活が逼迫する中での大型公共事業への投資は再考すべきとの意見が相次いだ。また、一般会計予算の策定に伴い、市民参与が不十分であったことを危惧する意見もあった。
次に、令和3年度の特別会計予算案である議案第13号から第19号までが審議された。特に、介護保険事業や医療保険関連では高齢者への負担軽減策が求められた。賛成派は、医療費等の増大を受けた施策として、制度の適正化や公平性の確保が必要であると強調した。
また、田立恵子議員は、コロナ禍における市民の実情に配慮した早急な支援策が求められると訴えた。市民生活の厳しさが反映された今回の予算審査では、支援.comへのさらなる施策の充実が求められた。
一方で、議会議案第2号「泉大津市議会委員会条例の一部改正」や第3号「泉大津市議会会議規則の一部改正」の議案も可決された。特に議会の透明性や市民への通知方法に関する改善が議論された。
最後に、女性差別撤廃のための意見書や少人数学級の拡充を求める声もあった。ジェンダー平等を推進し、福祉の拡充を図る意見が議会で出され、社会全体での取り組みが求められていることを強調した。
今後も泉大津市は、市民ニーズに応じた施策を講じ、持続可能な地域社会の構築に注力していくことが必須である。