令和元年9月30日、泉大津市議会は第2回定例会を開催した。議題の中で、特に重要な内容として、平成30年度決算の認定が挙げられている。
まず、一括審議された3件の認定に対し、堀口陽一議員は、一般会計について、少人数学級拡充の方向性が不明であり、家庭ごみ指定袋制導入の効果について過大評価されていると指摘した。
堀口議員はさらに、新図書館の駅前移転計画について、市民への情報公開と説明責任の不履行が市政への信頼を損なうと懸念を示した。「行政が駅前移転を前提とした構想を進めることは、既成事実をつくり出している」との発言が印象的であった。
賛成討論では、一般会計の実質収支が約3億3,961万円の黒字であるとの報告があり、経常収支比率の高さと厳しい財政状況を鑑み、保育士配置や中学校給食事業についても改善が求められた。このような意見の声がどちらかと言うと賛成意見として多数を占めた。
続いて、図書館の駅前移転についての請願が討議された。田立恵子議員は、署名の募集中に集まった3,459筆の意見を受け止め、改装費用や契約内容の不透明さを指摘した。賛成意見の中には、駅前の利便性を主張する声もあったが、堀口議員は市民の懸念を強調しつつ、決定的な計画で進められることに疑問を持つ声があった。
最終的には、全ての議案について賛成者が多数であったため、認定が可決する形となった。また、選挙管理委員等の選挙も行われ、順調に議事が進行した。
今後のカンファレンスでは、新図書館の建設に関する議論や、市民参加をより一層促進し、透明性のある施策を進めることが求められている。議会の閉会に際し、南出賢一市長は議員の健闘を称え、引き続き市民サービス向上に努める意向を示した。