泉大津市議会において、令和4年5月13日に第1回臨時会が開催された。今回は、様々な重要議案が議題に上がり、議会は一日限りの会期を決定した。
市長の南出賢一氏が第1回臨時会の開始に際し、平成23年の市制施行80周年を迎えての感謝の意を述べる場面があった。特にこの80周年に関連する記念事業が市内各所で行われ、多くの市民が参加している様子が報告された。新型コロナウイルスの影響で行動制限が緩和されたことも影響し、地域に活気が戻ってきているとのことだ。
本臨時会では、給与条例に関する議案が3件提案されている。一般職の職員の給与に関する条例の一部改正が行われ、期末手当の引き下げが検討され、議員や市民からの厳しい意見が交わされた。特に高橋登議員からは、「昨年の人事院勧告を基にした削減が職員の生活を圧迫する懸念」を示し、削減額が市民生活に与える影響について指摘された。
さらに、会計年度任用職員に関しても、「同様の削減が行われることが不公平であり、職員の生活を考慮すべき」との意見が出た。市長公室長の中山秀人氏は、改正の必要性を説明しつつ、影響額について一般職・会計年度任用職員それぞれでおおよそ800万円の影響があると示した。職員への配慮や待遇改善の必要性を訴える声が上がる中で、議会は慎重に問題を審議し、可決していった。
この他にも、全体の議員報酬に関する条例の改正や、阪和線信太山・和泉府中間泉大津中央線の工事に関する基本協定締結など多岐にわたる議題が取り上げられ、スムーズに可決された。議長の丸谷正八郎議員は、「議会の役員選任も行い、今後の行財政運営に期待」を寄せた。最終的に、すべての議案に関して可決され、議会は円滑にプロセスを進めることができたと報告された。