令和2年3月19日午前、泉大津市議会第1回定例会の第4日目が開催された。
本日の日程には、令和2年度泉大津市一般会計予算や特別会計に関する議案が含まれ、大きな議論が交わされた。
特に、令和2年度一般会計予算は302億9,310万円となり、前年比で12%の増加を記録している。
この予算の増加要因には、新図書館整備事業や市民会館跡地の再開発などの投資的経費が影響を与えている。
予算審査特別委員長の溝口浩氏は、本予算に対する賛否について、様々な視点から意見を示した。
反対意見の中には、一般会計についての財源活用が市民の切実な願いを実現するものではないとの指摘があった。
特に国民健康保険事業特別会計については、4年連続の保険料引き上げが市民にとって過剰な負担であるとされ、反対の理由となった。
賛成討論では、泉大津市で進められている新たな施策への期待感も表明された。
具体的には、業務効率化を進める業務改革推進事業や、港湾振興事業に対する要望などが挙げられた。
また、総じて市の財政状況は改善傾向にあり、着実に進展していることも評価されている。
今回の定例会では、一般会計や各特別会計がほぼ原案のとおり可決され、市長への教育委員会委員及び固定資産評価審査委員会委員の任命についても同意が得られた。
さらに、地球温暖化対策の強化を求める意見書が採択され、環境問題への積極的な取り組みが求められている。
このような背景の中、市長南出賢一氏は新型コロナウイルスへの対応についても言及された。
市では新型コロナウイルス対策本部を設置し、感染拡大防止に向けた各種対策を進めている。
市民へのイベント中止や延期が相次ぐ中でも、地域の繊維企業との連携によるマスク製造プロジェクトの開始が発表され、市民の安全確保に努める姿勢が示された。
今後も地方自治体は市民と連携し、福祉や教育分野においても様々な課題に取り組んでいく必要がある。
行動強化をもって市民生活の安心安全を模索し続ける方針が強調された。