令和2年12月3日、泉大津市議会第4回定例会の第4日が開催された。
今回の議会では、特に市内事業者支援と不妊治療、少人数学級に関する議案が注目を集めた。議会は、これらの問題について各議員が意見を交わした。
まず、日程第3の「市内事業者の支援を求める請願の件」では、なぜ市内企業を優先する必要があるのかが議論された。阪神建設業協同組合の堀口陽一議員がこの請願の趣旨を説明し、「新型コロナウイルス感染拡大が市内企業に壊滅的な打撃を与えている」と強調した。続いて、高橋登議員が請願書に記載された内容に疑義を唱え、「入札参加者心得」の具体的な表現に誤りがあると指摘。彼は、「形式を整えて議会に上程すべき」と求めた。
さらに、田立恵子議員も請願の内容が抽象的に過ぎると批判した。彼女は、請願項目が明確でないことに懸念を示し、その責任を議員に負わせないように心掛けるべきだという意見を述べた。最終的に、この請願は賛成多数で採択された。
次に、日程第4の「不妊治療への保険適用の拡大を求める意見書」では、村岡均議員が提案し、特に「保険適用の範囲を広げ、経済的負担を軽減する必要性」を主張した。彼は、「体外受精や顕微授精などが高額で、一度は試みたが重なる負担に耐えかねる人が多い」と言及した。これに対し、議会は賛成多数で可決した。
最後に、日程第5では「少人数学級の早期実現を求める意見書」が提出され、教育現場の課題に対応するため、学級編成の見直しが求められた。野田悦子議員がこれを説明し、教職員数の増加と十分な教育環境の確保が急務であると訴えた。この意見書も賛成多数で可決され、議会の閉会へと進んだ。
南出賢一市長は閉会の挨拶で、議員たちに感謝の意を示すとともに、今後の更なる市民支援と事業推進への協力を呼びかけた。昨今の新型コロナの影響に対抗するため、議会の協力が不可欠であると述べた。