泉大津市議会の令和5年第3回定例会が、2023年9月29日午前10時に開かれた。
本会議では、令和4年度の各種決算認定について審議された。具体的には、一般会計及び特別会計、さらには水道、下水道、病院事業会計の決算認定が議題に上がった。
大塚英一議員(令和4年度決算審査特別委員会委員長)は、各会計に対する委員会の審査結果を報告した。一般会計については、コロナ禍や物価高騰の影響が指摘された。市民の安全と健康を守るため、十分な対応がなされていないとの見解が示された。
特別会計においては、国民健康保険の保険料が上昇している現状に対し、基金を活用した引き下げの求めがなされた。介護保険や医療制度についても、国の制度による問題が提起され、改善が必要との認識が広がった。
また、議論の中で賛成意見もあった。公共施設の整備や新病院建設に向けた取組が強調され、財政健全化についての重要性が語られた。特に、令和4年度の実質収支においては黒字の報告がなされ、各基金も増加していることが評価された。
松本真麗議員からは、物価高騰に伴う市民支援策の必要性が述べられた。市独自の支援として、水道料金の引き下げや給食無償化を提案し、住民の生活支援の強化を訴えた。
市長の南出賢一氏は、全ての議案が可決されたことに感謝の意を示し、市政運営に向けた意気込みを表明した。新型コロナウイルス感染症に関する施策や、今後のイベント開催についても触れ、市民への参加を促した。
この定例会では、6件の議案が上程され、すべてが承認された。今後は市民サービスの向上や財政健全化に向けた施策が求められている。