令和6年3月6日、泉大津市議会は第一次定例会の第2日目を迎え、重要なアジェンダについて討議された。
最初に挙げられたテーマは、「令和6年度泉大津市一般会計予算の件」だ。この予算案には市民生活に貢献する様々な施策が含まれた。教育・福祉・防災に関する支出が拡充される中、特に注目されたのは、子育て支援や地域の防災能力向上に向かう施策である。
また、一般質問の中で、災害時における水道供給の安定確保と、老朽化した水道インフラの更新について懸念が表明された。水道施設の老朽化率は30%に達し、特に法定耐用年数を超えたパイプラインが多く存在している。これに対し、柏宏典上下水道統括監は、「特に重点化すべき地点の管路を、優先的に更新する計画がある」と述べ、具体的な対策を説明した。
食料面では、南出賢一市長が施政方針において、食糧の安定供給と災害時の対応の一環として、農産物の地産地消を拡充する方針を示した。これは、泉大津を食材供給地として位置付ける意義を強調するものであり、泉州地域の農業との連携を進めていくことが重要視されている。
さらに、地域学校協働活動についても言及があった。今後、コミュニティ・スクールを通じ、地域と学校が一体となり、地域全体で子供たちの成長を支えるための体制が整えられるとの見解が示された。地域住民の積極的な参画が求められており、地域とともに育てるという共創の意識が必要となる。
会議では、また、PTA活動においても、地域住民との連携や新たな支援の在り方が提案された。こうした提案が実現すれば、地域の絆が深まり、教育環境の充実に繋がるだろう。
また、本市の次世代育成施策の一環として、「いずみおおつ若者会議」が若者と市政を結ぶ架け橋になることが期待される。参加学生の提案が実際の政策に反映されることで、彼らの成長と市政への関心が高まるだろう。