泉大津市議会の定例会が3月1日に開催された。 施政方針が示され、市の重要施策や予算案についての審議が行われた。
施政方針では、令和5年度における市の取り組みが明示された。特に「誰もがすこやかにいきいきと暮らせるまちづくり」をテーマに掲げ、健康づくり推進条例に沿った施策が展開されることが期待されている。具体的には、未病予防や健康促進に向けた多様なプログラムの提供が計画されている。
特に注目される施策には、あしゆびプロジェクトがあり、5年間にわたり健康維持のための取り組みが行われてきた。このプロジェクトでは、足の健康が体全体に与える影響を強調し、参加者の体の状態改善が期待されている。 その成果に関する市民アンケートでは、足の痛みが改善されたという報告が多数寄せられている。
また、ヘルスケアデータ基盤構築事業は、市民一人ひとりの健康改善を目指し、個々の健康状態を見える化する仕組みを整えることを目指す。本事業により、運動や栄養に関するデータが測定され、利用者に適した健康向上プログラムが提供されることとなる。プログラム内容やデータ取得方法についても工夫が凝らされており、地域での健康促進活動が期待されている。
健康づくりの発信拠点体制整備事業では、シーパスパークを中心に様々な健康情報を発信し、市民の健康意識向上に寄与することが目指される。ここでは、体幹のケアや姿勢改善のためのプログラムも新たに導入され、地域住民に広く支持されることが期待されている。
商店街の活性化についても言及があり、地域の商店街は住民生活の重要な一部とされており、経済の活性化とともに地域コミュニティの形成が期待されている。市は、商店街の活性化に向け、様々な支援策を講じる方針であり、地域の特性やニーズに応じた取り組みが求められる。
最後に、教育行政についても触れられ、市中学校における部活動の地域移行が進められている。部活動は生徒の成長に重要である一方、教員の過重労働が問題視されており、地域のスポーツ団体との連携が必要とされている。今後の対応として、教員の希望に基づく顧問配置や外部指導者の活用が検討され、多様なスポーツ環境の整備が進められる見込みである。
議会では、議員からの質問も活発に行われ、答弁に対して意見や要望が寄せられていた。市民の安全や健康にかかわるテーマが数多く取り上げられ、今後の施策推進に期待が寄せられている。