泉大津市議会では、令和3年3月定例会で新型コロナウイルスワクチン接種の準備状況が報告された。医療従事者への接種は3月中旬から始まり、高齢者向け接種は4月から行われる見込みである。接種対象者は、65歳以上の高齢者約2万人、16歳以上の市民約4万5千人、医療従事者約1,700人となっている。市では、新型コロナウイルス感染症に対する接種の重要性と共に副反応のリスクについても情報提供が必要であると認識している。
接種体制は、個別接種と集団接種を併用する形で進められ、具体的な接種会場や予約方法についての詳細は接種券に同封した案内で周知する予定だ。特に集団接種については、保健センターを中心とする実施準備も行っているが、ワクチンの供給状況に応じて柔軟な対応が求められている。これに加え、高齢者施設への接種は地域包括支援センターとも連携し事前調査を実施しており、迅速な対応が期待される。
次に、高齢者支援については、コロナ禍で孤立感を感じている高齢者への取り組みが重要視されている。市は把握訪問事業を通じて、高齢者の心身の状態を早期に把握し、必要な支援へつなげる方策を講じる方針である。また、認知症の早期発見や支援にも力を入れ、地域住民や医療機関との協力を図ることが求められている。加えて、若年性認知症への対応策として地域連携を進めていく的重要性が指摘されている。
さらに、市独自で配置される非常勤講師の役割も重要な課題となっており、きめ細やかな学級運営の実現を目指して今後の教育改革が進む。本市においても、子供たちが学びやすい環境づくりに注力し、教育の質の向上に寄与することが期待されている。
最後に、新たな港湾エリア活性化事業支援制度は、民間事業者や地域住民の主体的な参加を促し、魅力ある公共空間を創出することが目的としている。この制度によって活性化された港湾エリアが、泉大津市に新しい賑わいと交流の場を提供できるか、一層の期待が寄せられている。