泉大津市議会の第4回定例会が令和3年12月17日に開催された。
重要な議題として、監査委員や固定資産評価審査委員会委員の選任が取り上げられた。南出賢一市長は、「議案第64号監査委員の選任」について、現在の監査委員である池田学氏の選任を求める理由を詳細に説明した。
市長は、池田氏の経歴とこれまでの貢献に触れ、彼の継続的な任命が本市にとって有益であると述べた。
議会は同意を得て、池田学氏の選任を決定した。
さらに、固定資産評価審査委員会委員の選任について議案第65号が提出された。南出市長は、過去の実績に基づく藤原豊光氏の再任と新たに日高清司氏の選任を提案し、これも問題なく通過した。その理由としましては両氏の豊富な知識と経験が評価された。
「議案第66号人権擁護委員候補者の推薦」も話題となり、南出市長は竹若富三郎氏の後任としての推薦を行い、議会はこれに同意した。
特筆すべきは、「令和3年度泉大津市一般会計補正予算の件」の審議である。議案第67号に関して、総務部長の虎間麻実氏が補正予算について説明し、追加で商工費として2,400万円を提案した。これはキャッシュレス決済ポイント還元事業に関連するもので、対象店舗で予想を上回る決済が行われ、本予算の持ち出しが見込まれるためである。
議員の森下巖氏は、補正金額の適切性に懸念を示し、この施策の公平性が欠ける点を指摘した。市の貯金を切り崩す形での執行に対して疑問が呈され、今後の事業運営への影響を考慮する必要があると強調した。結局、この補正予算案は賛成多数で可決に至った。
最後に、「文書通信交通滞在費の抜本的見直しを求める意見書」が提出され、森下巖議員が趣旨を説明した。国会議員の経費に対する透明性向上を求める内容で、これもまた満場一致で可決された。
このように、泉大津市議会では複数の重要な議案が慎重に審議され、全ての議案が議会を通過した。市長は閉会の挨拶において、市民への感謝を述べ、新型コロナウイルスの影響についても言及し、引き続きの感染対策を求めた。これにより、令和3年の泉大津市議会は無事に幕を閉じた。