令和3年第2回恩納村議会定例会が開催された。
この日は、令和3年度の一般会計予算案について重要な議論が行われた。議長の又吉 薫氏が開議を宣言し、出席した議員たちが予算案の詳細を審議した。
予算特別委員会の委員長、外間 勝嘉氏は、議案第12号について報告した。令和3年度の一般会計予算は総額88億6百87万7千円とし、前年より5.0%減少していることを強調した。主な要因として寄附金の減少と、補助事業の完了による国庫支出金や村債の減が挙げられた。
歳入の内訳を見てみると、村税は5千795万5千円と3.5%の増加が見込まれた。一方、国庫支出金は1億3千834万5千円の減少。寄附金の予算は4億5千850万円と69.3%も減少する見込みであり、議員からはその減少に対する懸念の声も上がった。これに対し、外間氏は「新年度においては感染症対策より村民の命や生活を第一に考える施策を進める」と述べた。
日期間決定した予算に対して、議員たちからは「コロナ禍での影響に対処するためにも情報の透明性が必要である」との意見があった。それに応じて、長浜 善巳村長は財務諸表を基にした情報提供の重要性を再確認した。
また、議会の重要議案の一つである委員会の閉会中の継続審査申出についても協議が行われ、全会一致で決定。議員派遣の件については、同様に異議なく可決された。これらの流れの中で、議員たちは新年度の施政方針に対し村民目線を強調し、執行部に対する真摯な姿勢を求めた。
この定例会は、村の重要案件が多く取り上げられた18日間の会期を経て、閉会を迎えた。又吉 学長は、村の未来授業を強調し、「村民生活の向上を目指し、議会と執行部の連携強化が不可欠」と述べ、今後の意気込みを表明した。議長の挨拶の後、全ての議案が可決されたことが確認された。