令和2年9月9日の恩納村議会定例会が開催され、重要な一般質問が多く取り上げられた。
まずは、恩納村内の河川冠水被害について報告が行われた。外間勝嘉議員は、8月24日の大雨により、村内河川が45か所に及ぶ冠水被害を受けたことを指摘し、被害状況の詳細を求めた。これに対し、建設課長の屋良朝也氏は、7河川および1排水路が冠水し、床上浸水が2件発生したことを説明した。
次に、喜瀬武原水利組合の配水管老朽化についても懸念が表明された。外間議員は、老朽化が進み、頻繁に破裂している状況を訴え、補修の必要性を強調した。農林水産課長の宮平覚氏は、現在の改修計画について明らかにし、必要な支援を行う意向を示した。
新型コロナウイルスの影響による恩納村の経済損失についても議論が展開された。商工観光課長の山田俊幸氏は、コロナ禍の中、観光産業が大きな打撃を受け、経済損失が208億円相当であると推計した。特に、観光客の減少が村の財政を直撃していることが強調された。
さらに、大城保議員からは、補助金対象品目が限られていることへの不満が述べられ、肥料に関する補助についても見直しを求めた。農林水産課の宮平覚氏は、多様化する農業の現状を踏まえ、関係団体と協議する意向を示した。
また、万座毛キャラクターモニュメントについても質疑が行われ、サンゴの村宣言をテーマにしたサンナちゃんのモニュメント設置について議論された。商工観光課長は今後の計画について説明し、両キャラクターの活用を促進する方針を示した。
最後に、村内の公共施設への案内看板や誘導標識の設置についても意見が上がった。特に、南恩納バイパス開通に伴い国道沿いの商業施設の売上が減少していることに危機感が示された。議員たちは、村外からの観光客へのアクセスを容易にするため、看板の設置を要望した。