令和2年12月15日、恩納村議会の定例会が開催された。
議題には、国民健康保険を含む複数の補正予算が掲げられ、各議案が審議された。今回の定例会では、特に国民健康保険特別会計補正予算(第3号)や水道事業会計補正予算(第2号)に関する質疑が目立った。これにより、村民への影響が懸念され、重要な議題として取り上げられた。
まず、議案第93号の国民健康保険特別会計補正予算について、経済建設民生委員会の委員長、大城堅三氏の報告が行われた。この予算案は、歳入歳出予算がそれぞれ17億309万9千円に達する内容であり、主な歳入において県支出金が1億9,181万5千円、国庫支出金332万9千円の増加があり、対象となる医療給付の増加が理由とされている。特に、入院患者の増加が背景にあるとの説明があった。加えて、コロナ禍による医療機関受診の減少から、基礎疾患を抱える患者への対応が求められる意見も出た。
次に、議案第96号の水道事業会計補正予算に関して、担当者の説明によると、新型コロナウイルスの影響で、営業収益が前年比で34%減少していることが報告された。これは、主にホテル業界への影響を受けた結果で、約3,300万円の収入減に繋がっている。村議会ではこの問題に対し、議員からの質問も寄せられ、感染症の影響で水道料金の免除による影響についても詳細な説明がなされた。
また、議案第99号である全自動菊選別ロボット結束機の購入に関する契約が提案され、金額は4,372万5千円となる。村長の長浜善巳氏は、この契約が効率化を目指し、農業分野での生産性向上に寄与することを強調した。質疑応答では特に異議がなく、原案通りの可決が決定された。
このように、恩納村議会の定例会では、健康保険や水道事業を中心に重要な予算案が審議され、多くの議員が活発に議論に参加した。全体の採決においてはすべての議案が可決され、村民の生活向上を目指す動きが進められることとなった。