恩納村は9月13日に行われた定例会において、様々な行政報告と議案の審議を行った。この中で、村長長浜善巳氏は、新型コロナウイルス感染症に関連する現在の状況について詳細に報告した。これによると、恩納村ではワクチン接種が順調に進んでおり、9月8日現在、1回目ワクチン接種率が69.9%、2回目接種率が60.3%に達している。
村内の感染者は、7月27名、8月99名と増加傾向にあり、引き続き注意が必要であると強調した。村長は、今後も市民への感染予防の呼びかけを続けると述べた。また、昨年から続くコロナ禍の影響で、多くの業種が経済的な困難に直面しており、特に観光関連事業者への支援が強調された。
議案の中で特に注目されたのは、恩納村税条例の改正案である。改正内容には、国外居住親族の取り扱いや寄附金制度の範囲見直し、医療費控除の特例期間延長が含まれ、特に地方税法の改正に伴うものである。この改正によって、村民の負担軽減を図る狙いがある。
次に、恩納村営住宅に関する条例改正案も提出され、高齢者世帯や子育て世帯の入居要件が緩和され、より多くの市民が入居できるよう配慮された。
また、令和3年度の一般会計補正予算案も審議され、歳入歳出それぞれに4億4千756万6千円の追加が提案された。この資金は、ワクチン接種体制の強化や地域振興に用いられる見込みである。
全体的に、議会は新型コロナウイルスの影響で厳しい状況下にもかかわらず、地域の安定と発展を目指すための施策を着実に進める意向を示し、今後の展開に注目が集まっている。