令和4年第3回恩納村議会定例会が6月9日に開催された。
今年度の議題には、村営納骨堂の整備や不妊治療の助成制度、県指定天然記念物「万座毛石灰岩植物群落」の保存問題などが含まれた。
特に村営納骨堂の整備について、佐渡山 明議員は、整備計画が進んでいることを強調した。具体的には約260平方メートルの建築面積に380棚の納骨棚を設置予定であると、村民課長の崎山 敦氏は答弁した。この整備計画について村民からはかなりの期待が寄せられていることもあり、迅速な実施が求められた。
次に不妊治療の助成制度についても重要な議題として取り上げられ、佐渡山議員の発言によると、現在の村独自の助成制度は、国の制度導入により今後の維持が問われることになるという。また、特定不妊治療では沖縄県の助成と合わせて30万円の支援があるが、今後の制度については再考が必要であるとされている。這いかけの自己負担軽減を図るため、新たな保険制度や村独自の助成制度を設ける必要があるとの意見も共有された。
また、県指定天然記念物「万座毛石灰岩植物群落」の保存と活用に関する質問も行われ、特にアダンや雑草の除去に関しては、村教育委員会と県教育委員会との協議を通じ、除草作業が進められていると社会教育課長長浜 健一氏は報告した。月4回の清掃作業により、遊歩道の雑草やアダンが除去される努力がなされているとのことだが、現状は依然として厳しいとされている。
さらに、勢高排水路一帯の冠水について議論が展開された。降雨による冠水被害が続いている中で、建設課長の屋良 朝也氏は、引き続き排水路改良が求められることを強調し、さらに排水路の容量不足が原因とされている。これに対する的確な対策の実施が、住民の生活を守る上で重要である。
最後に、副村長の辞任についても触れられ、村長の長浜 善巳氏は健康上の理由での辞任を発表した。今後の人事については、村民への配慮を持ちながら検討が進められることが期待されている。村民とのコミュニケーションも改めて強調され、この点においても新たなリーダーシップをいかに発揮していくかが大きな課題だ。